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  • 店内風景&ウインドウ 2022 11月 幼少の頃を思い出す。


20周年を迎えるにあたって
店の紹介文を書き直していると


ふ〜っと
5・6歳の時に見ていた情景が
目に浮かんできました。


背中に定規が入っているかと思う程

まっすぐな姿勢で座敷机の前に座る
明治生まれの曾祖母。



隙のない着物の着こなし、

3日〜4日に一度、髪を結って貰い
乱れのないキチっとした髪、

何をするにも美しい所作、

私の中でダントツ
綺麗さの際立った人でした。



話した事など
全く覚えてないけれど、

裏庭の絶景をバックに
曾祖母と合わさった美しい情景は

今だ鮮明に目に焼き付いています。



虹の形状をした艶やかな朱色の橋を
引き立てる様にして

苔の生えた背の高い石灯篭が立ち、
手入れの行き届いたモミジが
ゆったりと手を伸ばしています。


日陰で黒鏡の様な池の水面に
浮かぶ真っ赤なモミジ、
飛び跳ねる大きな錦鯉、


現実とは思えない風景が
そこにはありました。。。



東山の霊山観音を超えて
山を上がり切り
少し下りたところに

ミステリー作家 故山村美沙さんの
家があります。


その玄関から偶に
思い出の景色を見る事が出来るんです。

昔懐かしい朱色の橋を、、、



美しさもあったけど
それ以上に厳しさ、
悲し過ぎる出来事もあったなぁ、、、



時折、
曾祖母をはじめ祖父、祖母、叔父、

各々の”生きざま”に会いたくなったら
ここを訪れます。


今の自分を見つめ直すために。